WORKS

趣味と暮らすガレージライクな家

こだわりは外観から。ガレージが欲しいというご要望や、趣味のバイクのイメージに合わせて、外壁には黒のガルバリウム鋼板を使いました。ガルバリウムの外壁はサビに強い金属板で、汚れが目立ちにくく、まるで工場のような印象。最近はインダストリアルデザインの流行もあり、特に男性に人気です。

“床の色は濃く”というご要望から、趣味部屋は天井の色や壁の色、木の素材にもこだわり、クールな雰囲気に。さらに膨大にある資料が収納でき、作業台としても広々と使える作り付けの棚を作成しました。さらに趣味に没頭しつつも、移動しやすいよう、寝室、そしてトイレにつながる廊下へと2方向から出入りできる間取りにしています。

Kitchen

リビングやキッチンはインダストリアルな雰囲気に。照明のシェードにもこだわり、壁紙の一部をネイビーブルーにすることで、暗くなりすぎないよう配慮しつつ、統一感を出しています。

キッチンはアイランド式で、勝手口を設けてパントリーと直結させることで、買い物からの帰宅、食材の移動もスムーズにできるようにしました。

この勝手口には一段下げて、少し広めの土間を作っています。この土間があるとないとでは大違いです。室内に履き物やちょっとした荷物をキープしたり、灯油缶を置いたりすることができます。これからの寒い時期であれば、寒い思いをして外に出ることなく、灯油の詰め替え作業も可能です。

さらに家事を楽にしてくれるのが、1階の洗濯機から最短動線に配置した、2階の室内物干し(インナーバルコニー)です。すぐ隣にウォークインクローゼットがあり、畳んだ後にすぐ収納ができます。

欲張りな間取りにした分、あえて作らなかったのがバルコニーです。その代わり、室内干しだけでは補えない布団干しについては、専用のバーを寝室と子供部屋の窓に設置。壁付けのステンレスバーに、思い立った時にサッとすぐ干せるのがポイントです。

他の家にないアクセントを加えているのが和室。ここにアーチ状の障子枠を設けています。これはヴィンテージ風リビングと和室のイメージを切り分け、違和感をなくすためのもの。開口部に障子をかぶせるように配置することで木の障子枠がリビングから見えないようにスッキリと納めています。

棚を開けるとミラーがあるのです。

洗面スペースの造作収納。タオルが下から引き出せる丸い穴をつくりました。

腰掛けてラクに靴をはけるように、ちょっとナナメに。

CONCEPT

ご主人の希望であるバイクガレージや趣味部屋、奥さまの希望であった室内物干し。
叶えたい夢を全て投入した『あきらめなかった家』

DATA
構造
木造2階建
広さ
167.30㎡
家族構成
ご夫婦、お子さま