COLUMN

造作建具のご紹介 ~特注で叶う心地よい空間~

昭和46年、地元に根ざした工務店としてスタートした「にしより」では、その技術を活かし、様々な造作家具や造作建具を手がけています。
このコーナーでは、その一例をご紹介したいと思います。

建具とは部屋や外部の仕切りに用いる、障子や襖、窓、戸などのことです。大手のメーカーでは建具の製品展開がされ、ある程度、幅や寸法などの規格が決まっています。

特に新築で自由な設計にしようとする場合、既製品を使おうとするとサイズやデザインが合わないことがあります。そんな時、住まいづくりの幅を広げてくれるのが、造作建具です。特に窓は外の光を採り入れる上でも大事ですが、面積が広いので、ちょっとした大きさの違いでも印象が異なります。

写真の施工事例では、リビングの奥と手前の2つの窓の下がり壁をなくしました。天井ギリギリの位置に設け、下がり壁をなくした窓は、広々とした印象があり、独特の“抜け感”があります。

またパッと見、同じような印象を受けますが、天井から床いっぱいに窓を取っているのは、実は奥のサッシだけ。奥だけ特注にすることで、お金をかけるところを集約し、より広く見せる設計にしているのもポイントです。さらに壁掛けテレビの下に設けたカウンターを窓の下部分まで長く伸ばし、テーブルとしても使えるようにしています。

また、下がり壁をなくした長方形の窓を、北向きの部屋や、暗くなりがちな洗面所に取り入れることもあります。こうすることで棚などのスペースを幅広く取れるだけでなく、外部からの視線を気にせず、採光することができます。
こういった演出は、造作建具ならでは。既製品では叶わない演出です。特に窓は家具と違って、家の構造にも関わる繊細な部分なので、設計だけでなく、技術も必要です。

抜け感のある空間づくりのための扉

こちらは、もともと玄関から一つ続きになっていたリビングを仕切るために設けられた扉です。
暖房や冷房を集中して効かせるために扉が必要となりましたが、普通の扉を間に入れてしまうと、どうしても狭い印象になります。そこで作ったのが、天井ギリギリまで大きくした特注の扉です。

普段は開けっ放しにしていれば、扉がない状態に限りなく近くなり、抜け感=開放感が生まれます。
これは既製品の大きさでは不可能な空間づくりです。

天井にレールがある吊り戸でスッキリ

こちらも特注でないと実現できない、スッキリ空間を生み出す吊り戸の例です。
こちらも戸が高く設定され、天井まであるので、開け放った時に開放感が生まれます。しかもこちらは、戸の上に吊車がついているので戸が上にあるレールにぶら下がっているイメージです。

何よりも床に溝がないので、ゴミが溜まることなく、掃除が楽になります。さらにこちらは戸の色にもこだわり、部屋づくりのアクセントの役割もあります。

家づくりは、ちょっとした工夫やアイデアで、実用的にも心理的にも快適な空間になります。

この他にも、にしよりではご予算に応じて、機能的な造作建具や造作家具のご注文を承っております。ぜひご相談ください。

キッズスペースもあります。
\『にしよりショールーム』は、こんな感じ!/
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【家づくりアドバイザー ながの】